(08/10/15)
新証券税制、約7割が「評価せず」
=認知度も低く―フィデリティ調査=
米系運用会社のフィデリティ投信は14日、2008年度税制改正についてのアンケートで、67.9%が新証券税制を「評価しない」と回答したとする調査結果を発表した。また、新税制を受けての投資態度については、62.4%が「消極的になる」と答え、金融市場全体への影響についても、7割超がネガティブと考えていることが分かった。
フィデリティ退職・投資研究所の野尻哲史所長は、「7割もの投資家が『評価しない』としていることは、制度に対し、投資家が疑問を投げ掛けていることにほかならない」とした上で、「制度の見直しも含め、早急な対応が求められているといえる」(同)とコメントしている。
新税制では、上場株式や公募株式投資信託の譲渡益や配当金などにかかわる10%の軽減税率が08年末で廃止され、特例措置として、09年、10年は500万円以下の譲渡益および100万円以下の配当金などについて、10%の税率が適用される。また、10年からは配当金などについて、源泉徴収選択口座における取り扱いが可能になる。
フィデリティの調査によると、新税制を評価しないと回答した理由でもっとも目立ったのが、「確定申告が必要になる」(20.9%)、「確定申告した場合、所得税控除などに影響する可能性がある」(37.0%)など、申告の煩雑さや税控除にかかわる問題。また、内容の認知度にかかわる調査では、「(税制の)変更も内容もよく知っている」との回答は18.1%にとどまった。
アンケートはフィデリティ投信内に設置されているフィデリティ退職・投資研究所が、8月29日から9月3日にかけて実施。インターネットを通じ、全国の40―69歳の個人投資家を対象に行った。有効回収数は6437人。(了)
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