(07/06/12)
ヘッジファンドに「自主ルール」を
=格付け取得も有効―独連銀副総裁=
 【フランクフルト11日時事】ドイツ連邦銀行(中銀)のツァイトラー副総裁は、11日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネに寄稿し、ヘッジファンドには「自主ルール」が必要と訴えた。この「自主ルール」をめぐっては、ドイツは主要国(G8)財務省会合で、米英の反対で妥協を余儀なくされていた。

 独ポツダムで5月中旬に行われたG8財務相会合では、ヘッジファンド業界へ「自主ルール」導入を求めるドイツと、これに反対する米英などが鋭く対立。共同声明では「ヘッジファンド業界に対し、リスク管理などで従来慣行を見直し、強化するよう要請する」との表現にとどまった。

 ツァイトラー副総裁は、「残念ながら『自主ルール』はしばしば刺激的な言葉として理解されている」と指摘。しかし、公的規制がない中で、金融制度の安定性に対するリスクを和らげる有効な対策を講じるには、「自主ルールがカギとなる」と強調した。同副総裁は、ヘッジファンド業界の良き慣行だけでは拘束力が無いため、信頼性を確実なものにするには不十分と指摘。不足を補うものとして、ヘッジファンドの自主的な外部格付けの取得が有益との見方を示した。

 また副総裁は「自主ルール」として、リスク管理に対する最低限の基準や、会計検査や投資家保護における基準などを想定していることを明らかにした。

 その上でツァイトラー副総裁は、ヘッジファンドとの対話強化や自主ルール、外部格付けなどの手段を通じ、ヘッジファンド業界の自己責任的な貢献と十分な拘束力の間でバランスを取ることができると主張、そのような危機への備えの「利回り」はヘッジファンド業界やその取引先、投資家だけでなく、ヘッジファンドが活動している市場の利益にもなると結論付けた。(了)

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