(07/05/12)
ヘッジファンドを実態調査
=年1回、運用状況報告求める―金融庁=
 金融庁は12日、投資家から集めた巨額の資金でハイリスク・ハイリターンの運用をするヘッジファンドについて、今秋から実態調査に乗り出すことを明らかにした。ヘッジファンドには国内の多くの金融機関が投資しているが、運用成績が急速に悪化した場合、日本の金融市場が混乱に陥る恐れもある。このため、同庁は毎年1回、運用状況などの報告を求め、「日本市場で何が起こっているのか調査を通じて把握したい」としている。

 調査は、証券取引法を抜本改正した金融商品取引法が9月に完全施行されるのに合わせ実施。プロの投資家を相手とするヘッジファンドは事実上、野放しだったが、同法施行で金融庁への届け出が義務付けられるためだ。

 監督権限に基づき、日本に拠点を置くか、日本で投資勧誘しているヘッジファンドに対し、運営するファンドの名称や毎年の運用状況の報告を要求。さらに、ヘッジファンド業界の動向についても聞き取り調査する。また、必要ならば立ち入り検査も行う方針だ。

 ヘッジファンドの多くは海外に拠点を置くが、日本でも投資勧誘している。日本の金融機関は2005年度末時点で348社が約7兆4000億円を投資。金額ベースでは04年度末比22%増加した。しかし、これまで金融当局に監督権限がなかったため、国内で活動するヘッジファンドの実態には不明な点が多い。(了)

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