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 最初にも触れましたが、401kの発祥の地はアメリカです。米国では401kが登場して約20年になり、過去に例のない好景気、高株価という追い風の下、残高は急拡大しています。今回は、米国における401k誕生の経緯や現状を紹介します。

 まず401kという名前ですが、これは米国の税制を規定する「内国歳入法」の条文に由来します。この法律に401条(k)項が追加されたのが1978年で、一定要件を満たす確定拠出年金の掛け金に対して所得控除(非課税)を認めるというものです。米国で401kが誕生したのは、長引く景気低迷を打開するため、税金の恩典をつけて個人貯蓄を奨励し、その資金を企業に循環させるのが目的でした。

 日本の401kは米国の制度をお手本にしていますから、(1)掛け金は非課税(2)個人別に資産を管理し、運用は自己責任(3)転職先に自分の年金を持ち運ぶことが可能−であることは、日米の制度と同じです。

◇日米間で制度の違いも

 米国の場合は、従業員が支払う掛け金に企業がさらに上乗せする、いわゆる「マッチング拠出」の仕組みがありますが、日本にはありません。また、非課税扱いとなる掛け金の額も米国が年間1万ドル(約107万円)であるのに対して、日本は大多数のサラリーマンの場合で年間27万6000円と大きな差があります。マッチング拠出については、加入者自身が自分の老後資金を確保するのだという意識を高める効果が期待できるので、日本でも認めるべきだとの指摘が少なくありません。掛け金についても、経済界などから拡大を求める声があがっています。

 米国の401kは、最初から人気化したわけではありません。米国の国民性は、明らかに「貯蓄嫌い」。しかし、情報技術(IT)革命による空前の好景気、株価の上昇から、401kを投資信託で運用することが活発化し、ここ数年の間に残高は急速に拡大しました。調査機関の推計による残高は、85年が1439億ドルでしたが、98年には1兆4070億ドル(約150兆円)と、13年間で約10倍に膨らんでいます。(了)


【資産残高(米国民間センターにおける年金市場)】(単位:億ドル、出所:大和総研)

401k IRA
1983 n/a 1,046
1984 918 1,555
1985 1,439 2,347
1986 1,828 3,192
1987 2,155 3,897
1988 2,770 4,513
1989 3,570 5,460
1990 3,849 6,344
1991 4,403 7,735
401k IRA
1992 5,530 8,636
1993 6,163 9,930
1994 6,747 10,794
1995 8,639 13,520
1996 10,100 15,784
1997 12,180 19,482
1998 14,070 (E)22,310
1999 n/a (E)24,200
     
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